紫外放射による空気殺菌

CIE 155 Ultraviolet Air Disinfection

2003/69ページ/価格(会員)30ユーロ  (非会員)60ユーロ

1870年代に、紫外放射(ultraviolet radiation, UVR)源として、太陽放射を利用することにより、生体がUVRを吸収した場合の生体分子内の変化を解明する研究が開始された。20世紀に入ると、制御し易く、経済性のある殺菌用放射源である(低圧)水銀アークランプ(殺菌紫外ランプ)が開発され、短波長の253.7 nmのUVRが簡便に利用できるようになった。(そして)この殺菌紫外ランプを利用することにより、UVRの生物・生体に対する作用について、色々な角度からの系統的研究が開始された。UVRの生物・生体に対する作用の研究は、人間の有害(紫外)放射に対する防護方法を理解するためや、食物や水、空気中の(有害)微生物を死滅させることにより、伝染病の蔓延を防止するUVRの効力を検証するために進められた。20世紀の終わり頃から21世紀にかけて、急激な(有害)微生物の発生が世界的に拡大することがあったので、建物などの内部において、UVRにより空気中や表面の殺菌や除菌を行うことが、(有害)微生物の集団発生による脅威を軽減する上で、非常に重要であると位置付けられた。また加うるに、複数の薬剤に耐性を持った種類の空気伝染性の(病原性)微生物も増加している。結核菌は最も顕著(な例)である。毎年、20億人が感染し、2百万人が死亡しており、伝染性病原性微生物の中では、単独で最大の“殺し屋”である。UVR空気殺菌の効力と適用の可能性について、更に充分理解することが必要である。この技術報告は、紫外放射による空気殺菌についての現状の知見と知識をまとめている。それと共に、将来の研究や標準化、試験方法に対する方向付けを行っている。

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