第2回CIEエキスパートシンポジウム”光と健康”講演予稿集

x031  Proceedings of the 2nd CIE Expert Symposium Lighting and Health

2006/230ページ/価格(会員)64ユーロ  (非会員)128ユーロ

シリーズ第1回のシンポジウム「光と健康(Light and Health)」は2004年9月29日から10月1日にかけてオーストラリアのウィーンにて開催され,網膜における新たな光受容細胞の特定やその役割を中心として,神経-内分泌システムや目・皮膚への紫外線の影響について議論が集中した。その結果,新しい発見を照明のアプリケーションにつなげるためのフォローアップシンポジウムの開催が提案された。

 そのような背景から,本第2回シンポジウムはCIE第3部会の活動の一環として企画された。2006年9月7日から8日にかけて開催され,最新の科学的知見とそれを照明デザインや提案へ応用する方法が紹介された。セッションは(1)生物学的基礎研究,(2)照明応用研究の2つで構成され,約3分の1の時間は様々な照明手法やランプ,器具仕様により及ぼされる作用の可能性への議論について費やされた。

 シンポジウムは4つのオーラルセッションと1つのポスターセッションにより構成された。生物学的基礎研究のセッションでは,サーカディアンリズム調整を駆動する光受容や神経メカニズム,サーカディアンリズム位相への作用に関する研究などについて報告が行われた。関連する応用研究では,測光や様々な光源によるアプリケーションの効果について議論がなされた。健常者に対する作用については,屋内の人工照明下に長時間滞在した際の疲労やストレス,覚醒度の低下について議論が集中した。過度のストレスや睡眠障害,シフトワーカーにおけるガン発症リスク,時差ボケについても議論され,それらのネガティブな作用を軽減するためのアプリケーションが紹介された。医療や光療法分野では,とくに高齢者を対象として,注意深く設計された光曝露により睡眠障害を治療するための照明方法に関して注目が集まった。また,光療法のための照明器具や照明器具の新しいコンセプトも紹介された。

 最後に,サーカディアンリズムや健康に関する最新の研究結果を照明アプリケーションにどう結びつけるかということに主眼を置いてパネルディスカッションが行われた。各セッションを代表する講演者が口火を切る形でディスカッションは始まり,昼夜における照明のあり方や第3・6部会の今後のロードマップについて議論が行われた。

 ポスターセッションは,高照度光を活用した高齢者サポートからUVの作用と測光,ビタミンD生成における生体内・外で導出されたアクションスペクトルの関係まで,幅広い分野をカバーするものであった。

 本シンポジウムでは,全世界21カ国から160人以上の参加があり,前回を60%程度上回るものであった。このことは,世界的な「光と健康」に対する関心の高まりを示すものである。

 本書に含まれる論文は著者(発表者)の責任のもとに構成されたものであり(CIE本部の編集チームはレイアウトおよび印刷を担当した),24編のオーラル発表と29編のポスター発表演題を含んでいる。

 本出版物は図164点と表13点を含む239ページで構成されており,検索可能な全ての論文の電子データを収録したCD-ROMが付属する。

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