殺菌灯によるUV-C発癌リスク

CIE 187 UV-C Photocarcinogenesis Risks from Germicidal Lamps

2010/22ページ/価格(会員)22ユーロ  (非会員)44ユーロ

 空気殺菌に関連してUV-C(100nm~280nm)はますます利用されるようになった。主に低圧水銀灯の254nmの放射エネルギーが利用されている。結核菌、インフルエンザウイルス、その他エアゾル化した病原体など、空気中の病原体感染から人間を守るため、建物の環境管理に利用されている。中には、直接、居住者の頭上の水平面で室内の空気をUV-Cに曝すようなケースもある。このような使用方法では、反射あるいは拡散したUV-Cに人間が曝されてしまう可能性がある。UV-Cに過度に曝されると、一過性の結膜炎や角膜炎(紫外性眼炎)、24時間~48時間以内に消える皮膚炎(紅斑)などの副作用があることが知られているが、持続的生物学的損傷については今のところよく分かっていない。254nmのUV-Cへの8時間連続暴露量について、ACGIHとICNIRPが定める限界値は、6mJ・cm-2(60J・m-2)であり、技術的に良く検討された適切なUV-Cシステムを設置すればこの基準に合致する。しかし、充分に検討されていない設置方法により、UV-C過剰被爆という不慮の事故が発生している。全ての紫外放射には発癌性があると一般に言われるようになり、開放型UV-Cシステムの安全性に対する懸念が高まっている。生物物理学的基本原則から、UV-C放射には効果的な殺菌力があり、それ故、発癌性があるとも言えるが、UV-B放射に関しては、肌の角質層や上皮組織の働きにより、リスクが大幅に減少されている。室内上部の空気殺菌のため、UV照射殺菌装置は、皮膚癌のような照射後長い時間が経ってから現れる重大なリスクを冒さずに、安全かつ効果的に使用可能なものである。

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