会長挨拶

6月15日に開催した第6回定時総会におきまして、昨年度の決算、今年度の予算に加えて、会費改定について皆様からご承認いただくことができました。会員の皆様のご負担が増えることに対して、ご理解くださったことに深く感謝申し上げますとともに、なお一層の経営努力に理事一同邁進致す所存です。

さて、話は変わって、最近の経済ニュースを賑わしているのがIoT“Internet of Things”です。これは『モノのインターネット』のことで、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な物体(モノ)が通信して、インターネット接続したり相互通信することで、モノ自体の機能や設置した空間の価値を向上させたり、通信データを分析することで新たな製品やサービスなどを産み出すことを意味しています。

照明分野においても、数年前から“Smart lighting”や“Human Centric Lighting”などの言葉で、複数の照明や他の設備機器と連携するなどシステム化することで、昼光利用やスケジュール制御で省エネしながら快適性を提供したり、カメラ画像やウェアラブル端末などの豊富なデータを活用してユーザーの作業や行動に最適な光空間を提供するようなシステムや技術が開発されています。

しかし、ここで問題になりつつあるのが、システム対応することのみが優先され、本来、照明が提供すべき光や空間の価値を軽視する事例(光の価値はともかく、他機器と連携でき、いろいろ変更できて便利でしょう)が増えていることです。これは、他機器連携の際に照明がその主役ではなくなっていることや、以前から照明や光に関わっていなかったプレーヤーがこの事業領域に参入してきたことが主な原因だと思います。さらに、長年、光や照明に関わってきた我々が、光の価値の重要性とそのための照明要件を適切に示し、時代のニーズに対してタイムリーに指標・ルールを策定できていなかったことにも責任の一端があると感じています。

現在、CIE(国際照明委員会)やISO TC/274“Light & Lighting”では、この問題に対応すべく、“Smart lighting”や“Human Centric Lighting”に対応した基礎データの整理収集と応用時のルール制定を推進中(一部企画中)です。日本照明委員会は、これら活動を積極的に支援し、IoT時代でも光や照明がしっかりと存在感を発揮できるようにしていきたいと思っております。

引続き,皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

平成28年7月15日
一般社団法人日本照明委員会
会 長 斎藤  孝

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